テキストサンプル〜其の1〜


【 鳴 】お兄ちゃん。
【 俺 】ん。
【 鳴 】鳴、ちょっと楽しみになってきたよ。 コミケってどんななのかな?
【 俺 】俺も話だけだからな。
【鳩 子】っていうか、バス来ないわね。
【一 同】・・・。
【鳩 子】誰か、時刻表見た?
【 俺 】いや、俺は見てない。
【 鳴 】鳴も。
【鳩 子】・・こいつら。
【鳩 子】あぁ〜もう! チェックするわよ。
【鳩 子】・・・。
【 俺 】・・どう?
【鳩 子】少し前に行ちゃってるみたいなんですが。
【 俺 】えぇ!? ・・始まったよ。
【 鳴 】いっつもそうだよね、鳩子って。
【鳩 子】あたしが悪いんかい!
【 俺 】平日の時間と、間違えてるんじゃないのか?
【鳩 子】じゃぁ、見てみなさいよ! ほら!
【 俺 】・・ホントだ。
【 俺 】でもこの次のだと、会場のスタート時間に間に合うか?
【 俺 】バス、もう一本乗り継ぎだし・・。
【 俺 】やっぱり、昨日から会場前で泊まり込めばよかった・・。
【 鳴 】ジトー・・。
【鳩 子】2人共、何であたしを見るのよ!
【 鳴 】あ!
【鳩 子】わっ! びっくりしたぁ〜!
【鳩 子】あんたさぁ、その突然大きい声出す癖、いい加減やめたら?
【 鳴 】どうしよう・・。
【 俺 】どうした? 鳴。
【 鳴 】鳴、ちょっとやばいくらい、いいアイディア思いついちゃった!
【鳩 子】早く言いなさいよ。
【 鳴 】・・タクシー。
【 俺 】その手があったか!
【鳩 子】・・ちなみに誰がそのお金出すの。
【 鳴 】鳩子。
【鳩 子】はぁ? 何であたしが!
【 俺 】最年長だからじゃないか?
【鳩 子】くわ〜、ほんと、この子達は!
【 鳴 】鳩子、いつもバイトしてるじゃない。 お金持ちじゃない。
【 俺 】あぁ「夜のバイト」ね。 鳩子姉、今もやってんの?
【鳩 子】聞き覚えの悪い言い方をしないでよ! 普通のバイトよ!
【 俺 】でも、店長に気に入って貰えて、1人だけ時給5ケタだったんだろ。
【鳩 子】気に入って貰えてって・・それだけじゃないのよ? 頑張ったのよ!?
【 鳴 】じゃ、そのお金でタクシー。
【鳩 子】あんた、美人が隠れた努力で集めたお金をタクシー代で使おうっていうの?
【 鳴 】あ、タクシー。 は〜い、のりますー!
【鳩 子】こ、こら!



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