テキストサンプル〜其の1〜


【鳩 子】運転手さん、やっぱり行き先変更。
【鳩 子】さっき話した会場に、一番近い駅のバス亭でおろして。
【運転手】あいよ。
【 俺 】チ。
【 鳴 】ケチ。
【鳩 子】あ、あんたらねぇ〜・・。

ブウゥゥゥン・・・キィィィッ!

【 俺 】お、丁度バスも停まってるぞ!
【 鳴 】ナイスタイミングだね!
【鳩 子】嘘でしょ・・あれに乗るの!? 何なのよ・・あの行列は・・。
【 鳴 】人がたくさんで、楽しそうだね!

・・・。

【鳩 子】ちょっと、信じられないんだけど・・!
【 鳴 】うぅ〜・・せ、狭いよ〜・・辛いよ〜・・楽しくないよ〜。
【 俺 】まだだ! まだ結論を出すのは早い! 今は我慢だ!
【鳩 子】でもさぁ。 このバスに乗ってる人達って・・。
【鳩 子】恐らくアタシ達と目的地一緒だよね。
【 俺 】・・可能性は高い。
【鳩 子】あ、ありえない。 この状況であと何時間・・。
【 俺 】そんなにかからないって。
【 鳴 】コミケって・・イベントの度にこんな思いするのかな。
【 俺 】ゆ、夢を諦めないで!

キィィィ・・。

【 鳴 】わ、うわわわ・・。

ゴスッ!

【 俺 】ゴア・・! 頭突き・・? め、鳴・・少し気をつけろよ!
【 鳴 】そんなの無理だよぉ・・急にブレーキかかるんだもん。
【 俺 】つか、離れてくれ。
【 鳴 】無理だよぉ!
【 俺 】じゃ、せめて、手の向きを変えさせてくれ。
【 鳴 】きゃっ!! お兄ちゃん!?
【 俺 】何。
【 鳴 】・・今、おっぱい触ったぁ・・。
【 俺 】さ、触ってないって!

キィィィ・・。

【鳩 子】あ〜れ〜。

ギュッ!

【 俺 】イギー! は・・鳩子姉・・足踏むな〜・・!
【鳩 子】しょうがないでしょ! この状況じゃ! いいからそっちに行ってよ!
【 俺 】無理だ! それよりこっちに体向けるな! 変な所があたってる!
【鳩 子】変な所って言うな! てか、体の向きを変えるスペースがないの!
【 俺 】んなこと言ったって、ムニっと感がうざいんだよ!
【鳩 子】ムニって言うな! あ! ちょっと、鼻の下伸ばさないでよ! ☆☆☆!
【鳩 子】家族に欲情するなんて・・信じられない。 最低ね。
【 俺 】アホか!

キィィィ・・。

【鳩 子】ちょっと抱き締めないで! 胸が苦しい!
【 鳴 】お、お兄ちゃん!?
【 俺 】何!
【 鳴 】・・また、おっぱい触ったぁ・・。
【 俺 】・・・。
【 俺 】ブチ。
【 俺 】ええい!
【 俺 】2人共、乳でかすぎなんだよ! ゴラ!
【鳩 子】・・・。
【 鳴 】・・・。
【 俺 】あ・・言っちゃった。

ビィィィィィィィィ! ガタン!!

【鳩 子】止まったみたいよ。
【 鳴 】て、停留所っぽいよ。
【 俺 】ま、まさか・・。

ゾロゾロゾロゾロ・・。

【 俺 】マジで? 乗せる気!?この状況で?
【鳩 子】アタシ・・今回が最初で最後ね。
【 鳴 】鳴も・・かもしれない。

・・・。

【 鳴 】ひ、ひ〜!
【鳩 子】む、無理。
【 俺 】ウッホーーー! キレテナーイ!
【鳩 子】きれてんじゃない! ずるいわよ! ☆☆☆!
【鳩 子】いち早く壊れることで、危機から逃げようだなんて!
【 鳴 】でもさ・・鳴は思うのね。
【 鳴 】ティーソーダがコンビニで売ってるのを見る度に・・。
【 鳴 】「ティー」&「ソーダ」は何か「違う」って感じるの。 あひゃ。
【鳩 子】め、鳴まで・・! 何て理性のない身内なの!
【鳩 子】こ、こうなったら・・アタシだけでも理性を保ったままも乗り切ってやるわ。
【鳩 子】ふ・・ふふふ・・サウナダイエットで培った根性・・見せてあげる!
【鳩 子】いざとなったら強いのは、やっぱり大人の女なのヨォォォォ!!

ブゥゥゥン



戻る     進む